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■ 「新世代のための月間」について

 「新世代のための月間」は9月なのでそのときお話しするつもりでしたが、新世代奉仕部門のクラブフォーラムが本日にずれ込みましたので、本日は新世代奉仕についてお話しいたします。

 ロータリアンはそれぞれの地域で青少年の支援に力を注いできましたが、RIは、ロータリアンによる青少年のための活動の価値を高く評価し、より一層充実させるために、これまでの4大奉仕に加えて第5番目の新世代奉仕を提唱し、青少年のさらなる支援を求めております。即ち年齢30歳までの青少年を対象とする新世代を育成することの重要性を踏まえて、新世代の若者の多様なニーズを受け止めて、彼らをより良い未来と健全な方向へと導き育てることが我々ロータリアンの使命であるとし、そのような奉仕活動を求めているのです。

 私は、新世代の若者達をより良い未来と健全な方向へ導きたいという思いから、会長インフォメーションにおいて、このような理想の障害となっている若者達の問題点、即ち大津中学2年生転落自殺を端緒にして青少年のいじめの構造について話し、「IT時代と子どもの人格形成」の題で、子どもを取り巻くIT情報の環境の激変により小児から4〜6歳の子どもたちの心の発達に放置できない変化が生じていること、このような子どもたちに自我が表出する小学校高学年にはどのような人格構造を持った少年少女になるかについて、佐世保の事件を題材として、また相次いだ17歳の凶悪事件の分析や、ネット社会になってから新たに生じた匿名で別人格になり人間としての品位も倫理観もない言葉を平気で発信する子どもらについて、また児童虐待の基礎知識についてもお話しました。今後は児童虐待を防止するための様々な努力がなされていることや、青少年の薬物の乱用や非行の現状、社会の最底辺に追いやられながら生きている青少年達、若者のコミュニケーションの貧困などについてもお話しするつもりです。
これらの今までにお話しした、または今後お話しするつもりの若者を取り巻く色々な障害については、ロータリアンだけでなく広く社会の大人たちが、心に留めて何か良い解決策はないかと常に腐心しなければならない問題です。ロータリアンの奉仕活動で解決するにはあまりにも手に余る大きな問題かもしれませんが、とりあえず小さな試みから一歩ずつです。
 そのような小さな試みの1つとして、我が大阪鶴見ロータリークラブの会員は、本年、新世代と共に目標を設定し、共に楽しみ、共に話し合い、そして彼らを健全な方向へと導こうという試みとして、まず9月9日の「鶴見区民祭り」の場においてこれを実践しました。更に11月17日の「国際交流の集い」の場においても、実践を試みようとしているところです。

 最後に、ロータリーには、新世代の健全な育成を目指すための青少年プログラムとして、ロータリー青少年交換、ニコニコキャンプ、ローターアクト、インターアクト、RYLAのプログラムが用意されており、ロータリアンは、これらのプログラムを通じて、青少年と共に将来に向かっての目標を設定し、共に楽しみ、共に話し合い、彼らを健全な方向へと導く姿勢が必要であり、我々は、彼らの模範とならなければならない、とロータリーの本に書いてあります。
 本日の新世代奉仕部門のクラブフォーラムでは、ロータリアンが模範とならなければならない青少年達のうち「ローターアクト」について教えていただきます。講師の磯田先生どうぞよろしくお願いいたします。